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憶忘れられない

上げな迷惑

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上げな迷惑



本日もお読みいただき、ありがとうございます。(〃???〃)
どこまで書いていいものか……ちょっと悩み中の此花でっす。(′?ω?`) ……う~ん……

「やりすぎだよな~?」(?′?ω`)?(つд?`?)??「え~ん、此花のぼけ~かす~」

着地点は決まっているのですが、これまでとはちょっと違うテイストのお話になりそうなのです。
青児は地区予選の打ち上げで、駅前の焼き肉店に来ている。先輩たちの父兄、野球部ОB等と共に、何度めかの乾杯が行われた。
創部設立以来の快挙に、グラスを何度もがら、青児は輪の中心にいたがやっと抜け出した。

「青児?」

「すみません。ちょっとトイレっす。」

「早く戻れよ。主役なんだからな。」

「はい。」

弱小野球部にとって、ベスト8はお祭り騒ぎだった。

*****

そのまま逃げるように会場を後にした青児は、翔月の家の前まで自転車で一目散にひた走ると、部屋を見上げた。
二階の翔月の部屋は明かりもなく、ひっそりとしている。

「今日が初日だって言ってたよな。翔月の塾って何時に終わるんだろう。」

そう言えば、試合後は多忙で翔月とまともに話も出来ていなかった。
勝手知ったる家の玄関から、青児は声を掛けた。

「こんばんは。翔月君、いますか?」

「あら。青児君なの?久しぶりね。」

出てきた翔月の母親は、翔月と面差しが良く似ている。
病弱な所までそっくりで、いつも翔月がをかけてごめんなさいねと、しょっちゅう口にしていた。

「翔月は、塾からまだ帰らないのよ。せっかく寄ってくれたのに……」

「大丈夫っす。おばさん、翔月が行き始めたのって駅前の進学塾ですか?おれ、まだ翔月と話をしてなくて。」

「それがね……なんだか、よくわからないの。突然、塾に行きたいとか言い始めて、珍しく自分で決めてきたのよ。今日はお友達の家に泊まるって言ってたんだけど、青児君の所じゃなかったのね?あの子、青児君の他にお友達なんていたのかしら。」

青児は何か引っかかるものを感じた。自分以外に、翔月が泊まりに行くような親しい友人がいる話は聞いたことがない。

「……もしかすると、帰りにおれの家に寄るつもりかもしれないです。おれ、後で翔月に電話してみます。」

思いだしたように、母は言葉を継いだ。

「あ、そうそう、青児君。すごい活躍だったのね。自分のことみたいに翔月が嬉しそうに話してたわ。ずっと、頑張ってるのね。」

「はい。何かコーチや監督が張りきっちゃって、夏も休みなしで練習です。じゃ。」

ぺこりと一つ頭を下げて、青児はその場から去った。
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